ボヘミアン・ラプソディ

ほとんど予備知識のないまま観に行った映画でしたが、予想を超える出来映えに驚きました。
「ボヘミアン・ラプソディ」は、伝説のバンド:クイーンのリードボーカル、フレディ・マーキュリーとそのメンバー達の生き様を描いた映画です。主人公のフレディがバンドメンバーに加わるところから始まり、1985年にロンドンのウェンブリースタジアムで開催された20世紀最大のチャリティコンサート「ライブエイド」でのパフォーマンスまでが描かれています。
フレディが抱えていた出自や容姿へのコンプレックス、回りの人々との確執、社会的・性的マイノリティへの偏見、それらを抱えて生きることの孤独感を、主役のラミ・マレックがまるでフレディ本人であるかのような迫真の演技で魅せてくれます。

人は誰でもこうした割り切れないものを抱え、本質的には孤独に生きていくしかないのですが、ぐちゃぐちゃであっても「本当の自分」を受け入れてくれる家族(ここでは両親であり、婚約者であり、恋人であり、バンドメンバー)がいたことをストーリーの終盤でフレディは再認識します。
しかし、時を同じくして自分がエイズにかかっていることと、有効な治療方法がないことを医者に告げられたフレディは、ライブエイドへの出演直前にロンドンの実家で家族に「友達」のジム・ハットンを紹介します。厳格な両親がそのことを受け入れたのかどうかは微妙に描かれていますが、最後は父親に固く抱きしめられて実家を後にします。
そこからのラスト20分間は、いよいよ伝説的なウェンブリースタジアムのライブパフォーマンスシーンに突入していきます。
丁寧に描かれたそれまでのストーリーが最後に結実し浄化されるような感覚に痺れ、久しぶりに映画で泣きました。150分という長尺の映画ですが、まったく無駄のない展開で時間を忘れてストーリーに没入しました。
この映画でリピーターが続出している理由が分かり、私ももう一度映画館で観ようと思っています。最近はNetflixやAmazonPrimeビデオが便利なので自宅での映画鑑賞が多くなりましたが、こうした音楽映画はやはり迫力の音響で体験したいものです。次回は初体験のScreenXで前回以上のライブ感を楽しんできたいと思います。

補足
AmazonMusicUnlimitedではこの映画のサントラがお得に聞けるのでお薦めです。

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