電話の功罪

今夜は勤務社労士時代に一緒に働いていたことがあり、今は独立している旧友と半年ぶりに博多駅の立ち飲み屋で歓談しました。

柳川という都市圏から離れた地で開業している彼ならではの営業戦略は、とても合理的でいろいろ勉強になりました。
しかし、彼からすると私の「電話」に対する考え方だけは、すぐには理解できない反応でした。

私は顧問先とのコミュニケーションは、常に最も大切だと考えていますが、業務対応として基本的に電話は使いません。日常的な業務上のやりとりの概ね95%程度はchatworkというチャットツールを使って対応しています。

顧問先もchatworkでのやりとりに不満を訴えるケースはありません。そのため現在は名刺にもホームページにも電話番号は表示していません。そのことが彼には衝撃的に感じたのかもしれません。

もちろん緊急対応が必要なケースはありますので、顧問先には事務所の電話番号や私個人の携帯電話番号まで周知しています。

1952年に日本で電電公社が設立され、70年近くにわたりビジネスコミュニケーションの主流は電話でした。しかし、ここにきて、自分と相手の時間を同時に消費する「同期通信」はいろいろと無駄が多いと多くの人が気付いています。コールによって全ての作業を中断させる電話というコミュニケーションツールは、今後ますます縮小していくか、コールセンター的な位置付けで残るか、追加的オプションプレミアムサービスに変わっていくかの3つしかないと私は考えています。

それでもビジネスにおいては、コミュニケーションほど大切なものはありません。

電話・FAX・メールはそれぞれにメリットがありますが、重大なデメリットもあります。そのため、私は日頃から顧問先に対して、より簡単で便利なコミュニケーションツールをお勧めしています。

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