経営者に大切なのは・・・

東京から福岡に戻る機中で読もうと、久しぶりに買った日経ビジネス
特集につられて手にしたのですが、1ページ目の記事「有訓無訓」に共感しました。
今年84歳になるジャーナリスト、田原総一朗氏の記事です。

僕はどんな相手に対しても言いたいことを全部言ってきました。それはずっと変わっていません。もちろん、これは政治家に対してだけではありません。数え切れないくらい多くの経営者に直接会いましたが、いつでも同じスタンスで話を聞いていました。だからこそその分、相手の本音を聞くことができたのだ、と自負しています。

パナソニックの創業者、松下幸之助さんには生前、十数回会ったことがあります。印象に残っている言葉はたくさんありますが、特に覚えているのが「経営者にとって大切なのは、従業員のモチベーションをいかにして上げるのか、従業員をどれだけやる気にさせるかだ」と強調していたことです。

ではそのために、どうしたらいいのですかと僕が尋ねたとき、松下さんはこう言っていました。
「経営者が本気で従業員のことを思っていれば、従業員が経営者のことを思ってくれるようになる」従業員それぞれを認めて、一人ひとりのことをしっかりと評価すれば、モチベーションは上がる、というのです。僕はその通りだ、と今でも思っています。

中略

これまでの取材を振り返ってみると、戦後の日本経済において名経営者と呼ばれた人たちは皆、従業員のことを良く考えていたと思います。
ホンダの創業者、本田宗一郎さんについて僕がよく覚えているのが、従業員に会うや否や本田さんが「目の前にある仕事以外で、今、何を考えているんだ。新しいアイデアはあるのか。考えていないならば、会社を辞めろ」と語りかけていた姿です。
そして従業員が何かを言い始めると、本田さんはその場でいつまでも話を聞いていました。あんなふうに経営者が接してくれるならば、どんな従業員もやる気がアップするに違いない、と思いました。

ソニーの創業者、盛田昭夫さんも同じです。会社を立ち上げて間もない頃、営業の最前線を駆け回りながら、社員のモチベーションをこうやって上げた、ああやって上げた、といった話を何度も本人から聞かされました。

最近は企業規模が大きくなると「現実的に社員一人ひとりを見てやる気を高めろと言われても、そんなことできるはずがない」と思うトップがいるようです。しかし、私の出会ってきた名経営者はそうしていたし、今でも「これは」と思う経営者は社員を見つめモチベーションを上げることに力を入れています。逆に言えば、それができないならば本当の意味でのリーダーになることはできない、と思います。(談)

日本を代表する企業の創業者3人が共通して大切にしていたことが書かれています。
それは、目の前にニンジンをぶら下げて走らせるようなモチベーションではなく・・・

「社員のことを真剣に思い、考え、見る」こと。

就業規則や評価制度で社員を思い通りに律したい、といいながら社員に興味がない経営者が実は多くいます。

苦労して採用した社員が数年、数ヶ月で辞めていくとき、振り返ってみてください。

社員に楽しさを感じられるような仕事の与え方をしているか

社員が将来のキャリアに自信と希望を持てるような道すじを示せているか

社員の提案する新しい試みに失敗を恐れず「やれ」と言えているか

そして、経営者自身が心から仕事を楽しいと思っているか

経営者と従業員の距離が近く、しっかりコミニュケーションがとれ、よく見ることができる。
それが中小企業ならではの強みだと思います。

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