フェルメール展に行ってきました

仕事関係のイベントで東京にきています。

東京滞在の合間に、上野の森美術館で開催されている「フェルメール展」に行ってきました。

17世紀のオランダを代表する画家と言われながら、フェルメールが残した絵画はわずか35点。世界各地の美術館に所蔵されている作品から、一度にまとめて8点(来年1月から更に1点追加予定、2点は日本初公開)を展示する企画は歴代日本初とのこと。

東京で人気画家の美術展となると、何時間もの入場待ちや絵画に近づけない程の混雑もあるようですが、今回は1日6回に分けた入場日時指定予約制の展示となっており、待ち時間も少なく比較的ゆっくりとみることができました。(私は本日最終回の19時から入場するチケットを事前にネットから購入しました。)

フェルメールという画家についても、作品についても有名な代表作以外は十分な知識がないままで楽しめるのか不安もありましたが、この美術展には女優の石原さとみさんがナレーションを担当する音声ガイド機器が全員に貸し出しされます。そのため予備知識無しでも作品を見ながらより掘り下げて絵画について理解することができます。

実際に鑑賞して印象的だったのは、絶妙な光の強弱や角度によって、限りなく柔らかく表現された空気感です。

フェルメールは写実画家のなかでもずば抜けて綿密に構図を計算していたそうです。ただ、そんなことを見る者には意識させることなく、絵画世界に引き込む超絶技巧がフェルメールの持ち味なのでしょう。描かれた人物は、まるで動画を一時停止しているように、どれも今にも動き出しそうなほど臨場感溢れています。

フェルメールは現代カメラの原型となったカメラ・オブスクラを作画に活用していたそうですが、その場の臨場感を、写真よりもリアルに感じさせる絵画表現は、逆に写真表現の技法としてもカメラ好きには大変参考になります。

今回は残念ながら、かの有名な「真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)」の展示はありませんが、フェルメールの世界観にじっくりと浸ることができました。この展示では、フェルメールだけではなく、同時代のオランダを中心とした写実画家達の作品50点も同時展示されています。入場するとすぐに同時代の画家達の絵画が展示されていいますが、フェルメールの作品は最後の展示室にまとめて8点が展示されています。

フェルメール以外にも高い評価を受けている多数の絵画が堪能でき、非常に満足度の高い展示会でした。

また運営面でも、入場日時を予約制にして混雑緩和、チケットはネット予約のコンビニ発券がメイン、音声ガイドを料金に含めて全員に配布したこと等が、スムーズな美術展運営と来場者の満足度UPに奏功していると感じました。

東京での開催は来年2月3日(日)まで、その後2019年2月16日(土)~5月12日(日)大阪市立美術館で開催されます。

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